[国立] 谷保天満宮の例大祭 万灯行列と古式獅子舞を見に行く
Life国立市の盆踊りガイドで「谷保地域の本番は、むしろ秋」と書きました。その本番——谷保天満宮の例大祭の話を、単独でちゃんとまとめておきます。
夏の盆踊りがどの会場も似た顔ぶれの定番曲で回るのに対して、例大祭はここでしか見られないものが2つあります。花万灯の行列と、千年続くと伝わる獅子舞。9月の週末、谷保駅前の空気が一年でいちばん変わる2日間です。
⚠️ 日程・時間は変更されることがあります。お出かけ前に必ず谷保天満宮の公式サイトで最新情報を確認してください。この記事は2026年8月時点の情報です。
2026年の日程と、2日間の全体スケジュール
例大祭は、毎年9月25日の例祭神事と、その直近の週末に行われる神賑行事(万灯行列・獅子舞・神輿)で構成されます。2026年の週末は9月26日(土)・27日(日)。
2日間の流れはこう追うと分かりやすいです。
| 日時 | 内容 |
|---|---|
| 土・昼間 | 各町会がそれぞれ準備を進めながら、お囃子などで町がだんだん祭りモードに。内容は町会ごとに異なり、たとえば坂下では坂下天神囃子のお囃子や、坂下町内会の子ども神輿が出ます |
| 土・夜 | まず宵宮——各町会が谷保天満宮に参集し、神事と獅子舞の宵宮参り。そのあと町会神輿(坂下・富士見台一丁目・富士見台二丁目)が自町会のエリアを回る |
| 日・朝 | 万灯行列。各町会の花万灯が谷保駅前に集合し、甲州街道を渡って境内へ |
| 日・万灯到着後 | そのまま境内で古式獅子舞の奉納へ |
| 日・夜 | 谷保駅前エリアを4町会の神輿渡御が練り歩く |
ポイントは、**万灯行列が「2日目の朝」**であること。土曜の夜の宵宮と勘違いして日曜の昼に行くと、行列は終わっています。万灯→獅子舞は朝からの一続きの流れです。
見どころ1: 万灯行列(2日目の朝)
本祭の朝、谷保の各町会から1基ずつ、十数基の花万灯が谷保駅前に集合します。竹に紙の花を飾った万灯は開くと大きな傘のようで、持ち手部分は時代絵や文字の額で飾られています。
行列は谷保駅のロータリーを出発し、甲州街道を渡り、石段を下って天満宮の境内へ。この道行きが約2時間。花万灯が甲州街道を渡っていく画は、夏の盆踊りとはまったく別の迫力です。雰囲気は万灯行列の動画(2025年)を見てもらうのが早いです。
ℹ️ 谷保天満宮は甲州街道から下る参道の先に社殿がある、ちょっと珍しい構造。万灯が石段を下りていく場面は撮影ポイントでもあります。
見どころ2: 古式獅子舞(市指定無形民俗文化財)
例大祭のハイライト。万灯行列が境内に到着すると、そのまま奉納の流れに入ります。国立市の文化財ページによると、谷保天満宮の獅子舞は村上天皇の御代・天暦年間(947〜957年)に都から伝えられたという伝承を持ち、昭和46年に国立市の無形民俗文化財に指定されています。
- 東日本に広く分布する三匹獅子舞系の民俗芸能。雄獅子2・雌獅子1の三匹が舞う
- 舞い方や謡に古式が残り、東天紅(鶏)の長い尾羽を獅子頭に整然と刺し飾って鬣(たてがみ)とする様式は他に例がないとされる
「千年前から続くと伝わるものが、電車で数分の神社で毎年見られる」——地元にいると当たり前になりがちですが、なかなかのことだと思います。舞の様子は古式獅子舞の動画でどうぞ。
回り方のメモ
- 朝の万灯行列から見るなら: 集合場所の谷保駅前が起点。行列と一緒に境内まで歩くと、そのまま獅子舞の奉納に流れられます
- 境内は混みます: 獅子舞の奉納は人垣ができるので、見たい人は早めに場所を確保
- 屋台: 境内・参道に露店が出ます。ここは普通の祭りらしい楽しみ方でOK
- 夜まで残るなら: 日曜夜の神輿渡御は谷保駅前エリアが舞台。朝と夜で祭りの表情が変わります(神輿の動画(2024年))
- アクセス: JR南武線 谷保駅からすぐ。例によって車は避けるのが無難です
全体の空気感をつかむには2日間を通した動画(2025年)もおすすめです。
服装・持ち物・子連れの立ち回りは盆踊りガイドに書いた内容とほぼ共通なので、そちらもどうぞ。
国立駅側にも「例大祭」がある
ちなみに、国立市内でも国立駅周辺の町会は谷保天満宮の行列には合流しません。国立駅側は駅側で、神輿などを例大祭として行っています。同じ週末に市内の南北それぞれで祭りが動いている、というのが実際のところ。この記事で書いているのは谷保側(天満宮)の例大祭です。
来年(2027年)は10年に一度の「大祭」
そしてもうひとつ、地元では今から話題になっているのが来年。2027年は10年周期の大祭にあたり、例年は合流しない矢川方面の5町会も加わる形になります。行列の規模が普段の年とは変わるはずなので、今年の例大祭で「通常版」を見ておくと、来年の大祭がより楽しめると思います。
国立の秋は、ここから始まる
国立の祭りの一年は、7〜8月の盆踊り → 9月上旬の矢川まつり → 9月下旬の谷保天満宮 例大祭 → 11月の天下市・市民まつり、と続いていきます。例大祭は谷保の総氏神の祭礼であり、この流れの中でも精神的な中心。ここを見ておくと、秋の天下市までの「谷保の顔ぶれ」の解像度が一段上がります。
まとめ
- 2026年の谷保天満宮 例大祭(神賑行事)は9月26日(土)・27日(日)
- 土曜は昼から各町会のお囃子など(内容は町会ごとに異なる)、夜は宵宮→町会神輿の順。万灯行列は日曜の朝で、境内到着後そのまま古式獅子舞(市指定無形民俗文化財・天暦年間の伝承)へ
- 日曜夜は谷保駅前の神輿渡御。朝と夜で二度おいしい
- 来年2027年は10年に一度の大祭。矢川方面の5町会も合流する予定なので、今年見ておくと来年が倍楽しい
- 谷保駅からすぐ。車は避けて公共交通で
夏の祭りを楽しんだ人も、逃した人も。谷保の秋の本番、一度は万灯行列と一緒に石段を下りてみてください。
参考リンク
動画で見る
国立市, 谷保天満宮, 地域



